香港メディアによると、中国大陸部のモバイル決済は急速に発展しており、デパートから露店、八百屋にいたるまで、多くの人が携帯電話でQRコードを読み取って支払いを済ませる。調査会社がまとめた「キャッシュレスの国」トップ10で中国は6位となり、ネットユーザーから「中国は現金を持たずに外出するほどなのに、どうして1位でないのか」という疑問の声が上がった。
『香港経済日報』は10月12日、外国メディアの報道を引用し、市場調査機関のForex Bonusesがまとめた世界のキャッシュレス化が進んでいる国トップ10で、カナダ、スウェーデン、イギリスがトップ3になり、中国は6位だったと伝えた。
同ランキングは1人あたりのクレジットカード、キャッシュカード、非接触型ICカードの保有枚数、過去5年間のキャッシュレス増加率、キャッシュレスの件数、モバイル決済に対する認知度の6つの基準をもとにまとめたもの。
Forex Bonusesは中国が6位になった理由について、中国は多項目で高ポイントだったが、クレジットカード使用量が少なく、現金がまだ流行しており、キャッシュレスは全体の10%程度であるためだとした。
報道によると、1位のカナダの1人あたり2枚以上のクレジットカードを保有し、支払いの57%がキャッシュレス。2位のスウェーデンは支払いの59%、3位のイギリスは41%ががキャッシュレスである。4位から10位はフランス、米国、オーストラリア、ドイツ、日本、ロシア。
このランキング結果は中国大陸部のネットユーザーの不満を買った。ネットユーザーからは、「この時代にまだクレジットカードを使うなんて。モバイル決済こそが王道」、「中国は現金を持たずに外出するほどなのに、どうして1位でないのか」、「中国の国情は特殊で、クレジットカードが流行する前にクレジットカードより安全で便利なモバイル決済が普及した。外国人にはわからない」などの書き込みが見られる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月13日