王春生氏は、湖南省北部の田舎ではしかが流行し、村民はひざまづいて天と祈祷師に救いを請い、何度も医者のもとを訪ねたが、最終的に20人以上の子供が亡くなったことに衝撃を受けた。
これは1975年春、湖南省桃源県西安鎮で発生したことである。当時、鎮の「裸足の医師」だった王春生氏は救命に携わり、今でも思い出すと「心臓がドキドキする」という。
3年後、彼は白衣を着て鎮で唯一の感染症予防医師になった。王春生氏は38年間で10万キロ以上を移動し、4台の自転車と5台のバイクを乗り壊した。彼の努力により、この10年、西安鎮ではしか、流行性B型脳炎、流行性脳脊髄膜炎、重大な感染病の流行、突発的な公衆衛生事件は発生していない。
彼の経歴をまとめたショートフィルムがこのほど、インターネットで話題になり。「ワクチンおじいさん」と呼ばれている。63歳の王春生氏は、「6000人以上の児童にワクチンを接種した。一番大きい子は30歳になり、自分の子供を連れてワクチンを打ちに来る。ワクチンおじいさんになれたことを嬉しく思う」と笑顔で話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月20日