「中国語熱」が全世界を席巻 ソフトパワー高まる

「中国語熱」が全世界を席巻 ソフトパワー高まる。

タグ:ソフトパワー 中国語

発信時間:2017-11-01 09:17:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「世界が中国話を学んでいる。孔子の言葉もますます国際化していく」(S.H.E『中国話』)。世界の多くの国で巻き起こっている中国語熱を見れば、この歌詞が大げさでないことがわかる。

 

 「英国の富裕家庭の中国語教育への熱心さはすでに『全盛期』を迎えている」。英紙『フィナンシャル・タイムズ』は10月10日、このテーマをめぐる特別調査を終え、こんな結論を出した。ブリティッシュ・カウンシルの調査によると、中国語はすでに、英国の保護者が最も子どもに学ばせたい、「将来的に最も役立つ」言語となっている。

 

 英国だけではない。中国語熱はすでに、世界各地に広がっている。米国ではすでに、イマージョン式の普通話(標準中国語)教育を提供する学校が数百校あり、沿岸地域だけでなく、カンザスやネブラスカなどの内陸の州にも進出している。今年の「全米中国語大会」(NCLC)では、教師とその他の参加者1200人余りがヒューストンに集まり、経験を交流した。

 

 フランスメディアによると、フランスではここ10年で、中国語を学ぶ小中高生の人数が5倍に増え、中国語はすでに、初等中等教育段階でスペイン語とドイツ語、イタリア語に次いで4番目に学習者の多い「第二外国語」となっている。

 

 2016年以降、南アフリカやモーリシャスやタンザニア、カメルーン、ザンビアなどのアフリカの国々も中国語を国民教育体系に次々と組み込んでいる。

 

 言語は文化の担い手となり、意思疎通の架け橋となる。中国語を学ぶことは外国人にとって、中国の広大な文化を知るための重要な方式となる。中国も、世界各地に沸き起こる中国語熱を借りて、文化の「ソフトパワー」を高めている。

 

 今年7月、英国に拠点を置くPR会社「ポートランド」は、米国の南カリフォルニア大学と共同で、「2017年グローバルソフトパワー研究報告」を発表した。この報告書は、企業や文化、デジタル、政府、教育などの多くの視点から、ソフトパワーで世界で最も影響力のある30カ国を重点的に評価した。中国は、政府と世界への関与、文化、教育の4つの指標で高ランクにつけた。そのうち教育面での実力は増加幅は最も大きく、報告は、中国の最大の強みは文化の分野にあると論じている。

 

 言語は文化の担い手となり、重要な一部ともなる。同報告書は、「言語の影響力」について特別にランキングを設けた。この項目での中国のランクの高さは目立っている。報告書の著者であるジョナサン・マクロリーによると、ますます多くの国の学校が中国語カリキュラムを開設する中、中国語がこのランキングでトップに立つのは当然だと指摘する。

 

 もう一方で、世界で中国語熱が高まっていることは、中国の未来の発展を諸外国が評価していることの表れでもある。人びとは、中国語をマスターすれば、自らの価値を有効に高め、自らの事業の展開により多くのチャンスを作れると信じている。

 

 英紙『フィナンシャル・タイムズ』の報道によると、中国語を学習することは、「高度に知的なビジネスパーソン」によって、悪くない投資と考えられている。ますます多くの英国人が、中国語を学ぶことはただ興味を満たすだけでなく、重要な技能を増やし、自身の競争力を高めることになると考え始めている。

 

 インドのネルー元総理は、中国語を学ぶことを娘に勧めた際、「世界に偉大な国がある。その一文字一文字が優美な詩であり、美しい絵である。その国こそ中国だ」と語ったという。

 

 中国の国際的な影響力が高まる中、詩や絵にも似たその文字もますます多くの国の教室に登場し、中国語で語られる中国の物語にますます多くの人が耳を傾けるようになり、中国語はさらに大きな影響力を持ちつつある。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月1日


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