国連:大気の二酸化炭素濃度が史上最高に 海面20メートル上昇の可能性

国連:大気の二酸化炭素濃度が史上最高に 海面20メートル上昇の可能性。

タグ:二酸化炭素 国連

発信時間:2017-11-01 09:23:24 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 国連は30日、地球の大気圏の二酸化炭素濃度が2016年、史上最高の上昇を記録し、その水準はここ数百万年以来の最高に達したと発表した。海面20メートルの上昇と気温3度の上昇を引き起こす可能性がある。

 

 国連世界気象機関(WMO)の発表した温室効果ガス年報によると、地球大気圏の二酸化炭素平均濃度は昨年、2015年の400.0ppmから403.3ppmに上昇し、上昇幅は過去10年の平均を50%上回った。

 

 年報はこの原因として、人類の活動のほか、強烈なエルニーニョ現象を指摘している。年報は、2015年に195カ国が調印したパリ協定の目標は、強力な行動を取らなければ到達できないと警告した。

 

 温室効果ガス年報は、産業化の1750年以来の大気圏の危険ガスの濃度の動きを振り返った。これによると、昨年の大気中の二酸化炭素濃度は、産業化前の水準を45%上回るだけでなく、ここ数回の氷河期と温暖期の循環における180ppmから280ppmの範囲も大きく外れている。

 

 年報によると、大気圏の二酸化炭素濃度が前に400ppmに達した時期は、300万年前から500万年前の鮮新世中期にさかのぼる。「この時期、地球表面の平均温度は現在より2度から3度高く、グリーンランドと西南極の氷層は解け、東南極の一部の氷層も後退し、海面は現在より10メートルから20メートル高かった」。

 

 WMOのペッテリ・ターラス事務局長は、「二酸化炭素とその他の温室効果ガスの排出を早期に減らさなければ、気温は今世紀末までに危険な速度で上昇し、パリ協定で決められた目標の水準をはるかに上回るものとなるだろう」と指摘する。

 

 報道によると、この最新データが出たことで、世界の環境担当相がドイツのボンに集まる11月の会議(COP23)はより切迫したものとなっている。この会議では、パリ協定の指導方針が検討・制定されることになっている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月1日

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