韓国関税庁が17日に発表した統計によると、2017年の韓国産キムチの貿易赤字は503億ウォン(約3億元)で、前年比11%増加した。2000年の統計開始いらい最大規模で、初めて500ウォンの大台を超えた。また、韓国のキムチの輸出量と輸入量の差も過去最大となり、2017年の輸入量は27万5600トンで、輸出量(2万4300トン)の10倍になった。中国産のキムチが安く、韓国市場に多く輸入されていることが大きな原因とみられる。中国産キムチは韓国の輸入キムチの99%を占める。これに対し、韓国メディアは「中国産キムチが韓国市場を占領している」と論じた。
韓国聯合ニュースは17日、「キムチ宗主国の恥」という見出しで、韓国農水産食品流通公社の報告を引用し、韓国の各飲食店は中国産キムチを使用し、キムチの輸入量が輸出量を上回る状況に拍車をかけていると伝えた。キムチの輸出入価格の差も、輸入量が年々増加する原因の1つである。2016年を例にあげると、韓国産キムチの輸出価格が1キロあたり3.36ドルであるのに対し、輸入キムチは0.5ドルである。
『韓国営農新聞』によると、韓国の朴完柱(パク・ワンジュ)国会議員は2017年10月からキムチの輸出支援措置を講じるよう政府に呼びかけている。朴完柱議員は、キムチの貿易赤字が続けば、韓国のキムチ宗主国としての地位とイメージに影響が及ぶと警告した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月18日