ライドシェア企業の滴滴出行が26日に発表した報告書「2017年中国都市交通移動報告」によると、2017年に北京市は中国で通勤距離が最も長い都市になり、平均通勤距離は片道で17.4キロメートルだった。東莞市と深セン市が続き、東莞が17.3キロメートル、深センが16.8キロメートルだった。
同報告書は、滴滴プラットフォームの大量の移動軌跡データ、出発点・終着点データなどのデータに基づいて作成された。
同報告書によれば、通勤時間という尺度でみても、この3都市が上位3位に並ぶという。このうち北京は片道の平均通勤時間が52.9分で、職住分離や空間の細分化により都市で働く人々は全国で最も長く、最も混み合った通勤経路をたどらざるを得なくなっている。東莞は48.5分、深センは47.0分だった。
同報告書の指摘によると、混雑ということでは、哈爾濱(ハルビン)、重慶、長春が朝のラッシュが最も混み合う上位3都市で、西安、哈爾濱、北京が帰りのラッシュの上位3都市だという。
通勤でのイライラした状況を体現するため、同報告書は通勤の信頼性の指標を設け、通勤・帰宅で目的地に時間通り到着するよう保証するため、1キロメートルあたりの所要時間を設定した。通勤のイライラ度ランキングでは、意外にも重慶が北京を抜いて全国トップになり、以下、北京、成都、武漢、上海が続いた。
注目すべき点として、地域一体化の推進にともない、都市間を通勤する人が増えていることが挙げられる。同報告書は、「過去1年間に、滴滴プラットフォームでは、都市間の通勤がますます当たり前のことになった。北京・天津・河北、長江デルタ地域、珠江デルタ地域の3つの地域では都市間通勤が186%増加した」と指摘した。
また同報告書によると、都市間通勤ランキングの上位10パターンには、深セン-東莞、広州-仏山、北京-廊坊、深セン-恵州、広州-東莞、上海-蘇州、成都-徳陽、西安-咸陽、中山-珠海、厦門(アモイ)-泉州が並んだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年1月28日