中国の対外開放の推進に伴い、春節も海外進出しグローバル化し、「世界共通の時」になっている。
英国のテリーザ・メイ首相は2018年の春節前に中国を訪問した。メイ首相は夫と上海市の豫園を訪問中に「福」の写真を手にし、両国のネットユーザーのホットな話題になった。
英紙ザ・サンは春節について、「春節は世界で最も彩りあふれる賑やかな祝日の一つで、世界でお祝いムードを醸し出している」と伝えた。CNN(電子版)は記事の中で、北京の地壇廟会、サンフランシスコのチャイナタウンなど、今年の春節に世界で最もお祝いムードに包まれる場所を紹介した。
一家団欒のための国民大移動ーー無数の国際メディアは、春節中の中国人による「叙事詩」のような大移動に感嘆を漏らしている。「年越しで帰省」は中国人全体の最も重要な「儀式」であり、家庭の価値に対する中国伝統文化の重視を示している。
仏ニース欧州研究所の専門家は「中国人は家庭の理念を重視するが、これは中国が調和的な社会を構築する上で現実的な意義を持ち、世界各国の睦まじい交流に対しても啓発の意義を持つ」と指摘した。
アル・ジャジーラ(電子版)は12日、「中国の新年、戌年を歓迎」と題した記事の中で、春節の起源や、先祖を祀り一家団欒するといった伝統を紹介し、このような伝統は代々受け継がれており、さまざまな物語があると指摘した。
アルゼンチン国立サルバドール大学の中国専門家は「中国の春節には、中国文化の真髄が含まれる。家族や友と親しみ、自然に感謝し畏敬の念を抱き、先人を偲び伝統の厳かさを重視する。これらは遠く離れた異なる文化形態の中で暮らすアルゼンチン人にとって、積極的な啓発の意義を持つ」と話した。
BBCは2016年の春節に、ドキュメンタリー「中国の新年、世界最大の盛典」を放送した。家族愛や楽しみを基調とし、中国の広大な大地で起きる春節のストーリーを語った。多くの視聴者を感動させ、外国人の共鳴を生んだ。バーミンガム・シティ大学メディア理論教授は「ドキュメンタリーは東洋と西洋の文化的な相似点を示した」と述べた。
全世界が春節を共に喜んでいる。今年の春節期間中、春節を記念するイベントが世界130カ国・地域の400以上の都市で実施される。中国風のカーニバルが、世界各地の人々に楽しみをもたらす。
「楽しみ、調和し、対話し、共有する」という海外の春節が伝える理念は、中国文化の精神を示している。新時代の中国は世界に中国の知恵で貢献し、東洋の理念を示している。これは世界共同の発展と繁栄、世界各国の調和的な交流を着眼点としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年2月14日