インドやアフリカなどの市場で認められると、国産スマホは国際化を加速した。トップ企業はサムスンやアップルが陣取る欧州市場に集団で攻勢をかけた。
シャオミは5月上旬、香港一の大富豪である李嘉誠氏の長江和記実業と戦略提携し、後者の「3グループ」と英国の「3社」を通じ欧州でスマホを販売することになった。OPPOも6月中旬に仏パリでフラグシップ機を正式に発表し、欧州での拡張計画を開始する。ファーウェイは欧州市場を重要視しており、自主ブランド「栄耀」も間もなく英国市場に進出する。
市場データを見ると、国産スマホメーカーが欧州市場の扉を徐々に開こうとしていることが分かる。
調査会社Canalysが発表した最新データによると、今年第1四半期の欧州市場スマホ出荷台数トップ3は、サムスン、アップル、ファーウェイとなっている。サムスンとアップルのシェアは55%以上に達しているが、国産スマホのシェアも向上している。ファーウェイは昨年第1四半期の10.9%から16.2%に、シャオミは0.4%から5.3%に向上している。
同社の賈沫アナリストは、第一財経の記者に対して「サムスンとアップルは欧州、特に西欧市場でユーザーの基礎を固めており、中国メーカーの比ではないブランド著名度を持つ。両社が構築した競争の壁を、短期間内に飛び越えることは難しい。しかし国内メーカーはより急進的な製品戦略と価格戦略を通じ、販売チャネルをより優遇することで、トップメーカーのシェアに迫ろうとしている。ファーウェイとシャオミは現在、欧州における国内メーカーの主要勢力になっている」と指摘した。
しかし平均価格を見ると、国産スマホと国際ブランドの間には一定の開きがある。同社が発表したデータによると、西欧市場の場合アップルの平均価格は788ドル、サムスンは435ドル、ファーウェイは308ドル、シャオミは179ドル。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月12日