中国企業がグローバル化を実現するには、ビジョンだけでなく実力もなければいけない。改革開放40年来、実力のある多くの中国企業が誕生・成長した。2017年の世界企業番付500社に中国企業は115社ランクインし、その数は14年連続で増えている。
外部条件を見ると、FIFA汚職事件などの影響により、多くの老舗スポンサーが撤退し、中国企業が全面参与する機会が生まれた。
何文義氏は、「一部の大手スポンサーは細かいことを気にし、ブランドイメージを考慮して撤退を決めたが、価格面の理由で撤退を決めた企業も多いだろう。一方、中国企業は価格を受け入れることができた。中国企業の背後には国際化、グローバル化を支える巨大な市場があるためである。中国企業のグローバル化にこのプラットフォームは必要で、これは歴史的変化であるとともに、自然な選択でもある」と話した。
中国経済の実力アップを証明
世界的に見て、中国企業のワールドカップ参与は中国経済の影響力と対外開放度が高まっていることを表す。
アルゼンチンが自国開催のワールドカップで優勝した1978年、遠く離れた東洋では中国が改革開放の合図を鳴らして世界に扉を切り開いた。当時の中国のGDPが世界に占める比率はわずか1.8%だった。
2010年、南アフリカ大会に中国本土のスポンサーが初登場し、スタジアムの「中国英利」の4文字は非常に目立った。この年、中国のGDPは日本を超えて世界2位の経済圏になった。
ワールドカップはサッカーだけでなく、経済力を比べる場でもある。何文義氏は、中国経済の発展は世界的に見て安定し注目を浴び、中等所得者は4億人に達し、サッカー人口と消費も拡大しており、消費アップグレードの動きとも一致しているとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月21日