米ボーイング社が、英ロンドンから米ニューヨークまで2時間で移動できる超音速旅客機を開発している。
米CNNの27日の報道によると、この超音速旅客機は音速の5倍になる。
ボーイングは、世界のどの場所へも、この飛行機は1~3時間で行けるとしている。現在の速度だとニューヨークからロンドンまで約7時間かかるが、ボーイングの超音速旅客機だとわずか120分で行ける。
また、同機のコンセプトはまだ初期の開発段階であり、試作機を製造する前にコア技術の難関をクリアする必要があると明かした。
同社広報担当者のブリアンナ・ジャクソン氏は、「このコンセプトを実現するのに20~30年かかる可能性がある。開発に何年も要する。このような飛行機をどのように市場とリンクさせるかを理解するには関連技術の特別テストと改良も必要なため、時間がかかる。ボーイングは超音速の課題に真剣に取り組み、過去数十年にわたり超音速技術を研究してきた」と話した。
超音速旅客機は同社が開発を進める複数の課題の1つにすぎない。今年始め、同社は軍事偵察用の超音速無人機の設計を発表した。
ジャクソン氏は、ボーイングの超音速旅客機は商用化前に米軍隊で使用される可能性があると述べたが、具体的な用途については話さなかった。
2016年3月、ロッキード・マーティンは開発作業に進展があり、音速の6倍の軍用機の開発を実現する見通しだと発表。
2015年8月、エアバスの超音速旅客機が特許を取得した。同機の速度は4.5マッハ、音速の4.5倍に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月29日