日本の科学者、「ドラゴンボールの重力室トレーニング」を実証

日本の科学者、「ドラゴンボールの重力室トレーニング」を実証。人気漫画『ドラゴンボール』に主人公の悟空が宇宙船の中で重力の変化を通して肉体を鍛えるという場面があるが、これは本当である…

タグ:日本 科学者 ドラゴンボール 重力室 トレーニング

発信時間:2018-08-13 14:52:36 | チャイナネット | 編集者にメールを送る





    漫画が好きな国といえば、日本である。人気漫画『ドラゴンボール』に主人公の悟空が宇宙船の中で重力の変化を通して肉体を鍛えるという場面があるが、これは本当である。日本の中部大学工学部ロボット理工学科の平田豊教授は一連の実験を通し、重力を地上の重力加速度1Gを上回る過重力にすると人の運動学習能力が高まることを確認した。

 

 『ドラゴンボール』に、悟空がナメック星に行くために宇宙船の重力室で懸命にトレーニングし、戦闘力をフリーザと匹敵するまでに鍛えるという場面がある。想像力豊かな漫画のワンシーンだが、中部大学は真剣に実験を行った。

 

 「University Journal」の文章によると、この実験は遠心力を利用する過重力付加装置を使用。胴体を中軸にし、通常の重力と遠心力が合わさり2Gの重力加速度を体軸方向に付加した。実験では、このような過重力環境下において、視界が左に約17度ずれるプリズムゴーグルを装着し、指標(タッチパネル上の赤い点)を正確に指差す訓練を行った。

 

 最初の実験ではプリズムの効果により視線がずれ、指差し位置も指標の左側にずれたが、何度も繰り返すうちに正確な位置を差せるようになった。実験の結果、被験者4人が1Gでは正確な位置を示すまでに約60回かかったが、2Gでは約20回まで短縮できた。

 

 また、明るい視覚環境下で訓練したところ、より早く学習することが確認できた。結果から、重力や視覚などの通常安定している外部環境に刺激が加われば、小脳におけるシナプス可塑性(神経信号の伝達効率)を促進できることがわかった。

 

 最終的な実験成果を通し、スポーツ選手だけでなく、一般人も効率的な訓練環境で自身の運動能力を身に付けることができる。過重力室を作り出すには複雑な装置が必要だが、環境の明るさだけなら簡単に調整できる。

 

 平田教授のチームは、重力と明るさの人体の運動への影響を引き続き研究する。今回の実験内容は国際重力生理学会(ISGP)と欧州宇宙機関(ESA)がオランダで共催した宇宙生命科学に関する国際会議「The Life Sciences Meeting 2018」でも発表された。

 

 スーパーサイヤ人にはなれないが、私たちも重力を使って運動能力を鍛えることはできる。








「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月13日


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