国家林業・草原局は16日に発表会を開き、近年のジャイアントパンダ保護研究の関連状況を紹介し、注目されている問題について回答した。国家林業・草原局保護司の楊超司長は、中国の野外パンダの絶滅危惧状況がさらに改善されたと述べた。
野外調査によると、中国の野生のパンダは70−80年代の1114頭から1864頭に増加した。ジャイアントパンダ自然保護区は15カ所から67カ所に増加し、パンダ生息地保護ネットワークが形成された。保護を受けているパンダ生息地の面積は139万ヘクタールから258万ヘクタールに拡大し、パンダ生息地の53.8%と野生のパンダの66.8%が自然保護区内で効果的に保護されている。
総面積2万7000平方キロメートル余りのジャイアントパンダ国家公園の建設に関する試験作業がすでに始まっており、建設が積極的に推進されている。
楊氏は「パンダを保護するため中国は67カ所の各級・各種保護区を設立したが、一部の保護区はつながっておらず、切り離され陸の孤島になっている。ジャイアントパンダ国家公園の建設により、希少動物を効果的に保護し、パンダ生息地のつながりと協調を強化し、群れの密度を合理的に調節し、パンダの群れの安定的な繁殖を実現できる。パンダ生息地ではパンダや四川キンシコウなど8000種余りの野生動植物が生息している。ジャイアントパンダ国家公園の建設によりパンダの保護を強化でき、さらに地域全体の生物多様性の保護を促進できる」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月17日