世界保健機関の調査報告によると、中国の近視患者は6億人に達し、青少年近視率は世界一となっている。高校生と大学生の禁止率は年々上昇し7割を超え、小学生の近視率も40%に迫っている。
教育部と国家衛生健康委員会はこのほど、『児童青少年の近視総合予防に関する実施方案(意見募集稿)』を作成し、一般から意見を募集した。その中で、2030年までに小学生の近視率を38%以下に、中学生は60%以下、高校生は70%以下に下げると提起。また児童・青少年の近視予防に取り組み、近視率と体質健康状況を政府実績評価指標に組み込み、児童・青少年の体質健康レベルが3年連続で低下した地方政府と学校に対して法に基づいて責任を追求する。
復旦大学附属眼耳鼻喉科医院副院長・上海眼視光学研究センター主任の周行濤氏は、「近視は先天的要因と環境面の要因があり、先天的要因による高度近視の発症率は不変である。後天的な環境による近視は、生活スタイル、特に屋外活動不足、学業の負担などが原因となっている。中国の青少年の近視は低年齢化し、発症率も上昇している」と話した。
青少年に増えている近視は低年齢化と上昇傾向にある。教育部の統計によると、中国の学生の視力低下の低年齢化が目立ち、小学生の近視は10年で倍になった。
タブレットPCやスマートフォンなどの電子機器の頻繁な使用は子供を各電子機器に夢中にさせ、近視率の上昇に拍車をかけている。2017人を対象に実施した調査によると、89.5%が「周りに近視の小中学生が多い」と回答し、電子機器の長期使用が諸悪の根源とされている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年8月20日