ハイテクの普及に伴い、高齢者の老後生活もスマート化、ハイテク化することが予想される。『スマート養老青書:中国スマート養老産業発展報告(2018)』がこのほど公布された。報告によると、未来のスマート介護の主な形式はスマートホームの応用になり、スマート介護サービス産業は2020年に成熟期に入る。中国は2020年以降に第二次高齢者増加ピークを迎え、高齢者の数が年間1100万人増える見通し。
『青書』は次のように予想。「第13次五カ年計画」末、全国の60歳以上の高齢者は約2億5500万人に増加し、総人口に占める比率は17.8%前後、高齢者扶養率は28%前後に上昇する。高齢者介護サービスのニーズは量と質が両方向上する。中国の第一次高齢者増加ピークは2018年に終了し、年間平均840万人増加する。2022年以降に第二次高齢者増加ピークを迎え、年間1100万人増加する。「第13次五カ年計画」期は2回の増加ピークの間にあり、高齢化対策を整える良い時期で、現代の介護サービス体系を構築し、介護サービス業を発展させるチャンスの時期でもある。その期間、中国は新時代の特徴に合ったスマート介護産業体系を形成し、「革新、整合、応用、共有」の新たな傾向を示す。
また『青書』によると、未来のスマート介護の主な形式はスマートホームの応用になり、次世代のIT、IoT、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの技術が高齢者の家庭に応用され、高齢者に安全、便利、快適なサービスを提供する。これは介護サービスの一種の革新モデル・形式である。
そのほか、スマート介護サービス産業は2020年に成熟期に入る。2018年から2020年頃はスマート介護サービス産業の成長期になる。その期間、スマート介護サービス産業に適した各分野の企業がほぼ形成され、革新的なサービスモデルが次々と登場し、投融資市場が活性化する。スマート介護サービス産業の発展の転機は2020年頃に現れる。2020年以降、ネットワークによる目に見えない市場規模は従来の目に見える市場規模に迫り、スマート介護サービス産業が成熟期に入る。
『青書』は中国のスマート介護サービス産業の発展における問題と試練にも言及。スマート介護の基準の欠如、スマート介護商品の供給不足、スマート介護商品・システム間の接続障害、公共健康医療データの共有不足、スマート介護情報化管理と監督レベルが市場の発展に対応できないなどの問題がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年11月26日