人類による宇宙探査、特に「近隣」の火星探査は止むことを知らない。米スペースXのイーロン・マスクCEOは、人類を火星に送る「火星計画」を発表した。火星への移住はいつ実現されるか分からないが、火星探査の「新兵」が人の名前をこの赤い星に届けた。
アメリカ航空宇宙局(NASA)は今年5月5日、カリフォルニア州中部から火星探査機「インサイト」を打ち上げた。
インサイトは2016年3月の打ち上げを予定していたが、積載する科学研究装置に密封性の問題があり、2018年に延期された。必要経費は6億7500万ドルから9億9300万ドルに急増した。
この延期は宇宙ファンにとっては好都合だった。NASAは火星に送る人の名前の募集を行い、80万人分以上を集めていた。延期中の再募集で240万人分に増加。
中国の宇宙ファン26万人の名前が小さなチップに刻まれ、インサイトにより火星に運ばれた。幸運な彼らは無料で「宇宙旅行」の夢を叶えた。
【人類は火星移住に近づいたか?】
人類は数十年に渡り火星に好奇心を持ってきた。この赤い星の神秘は、人々のロマンチックな想像の妨げになっていない。
NASAはかつて、今世紀30年代に人類による火星上陸を実現する計画を発表した。科学者は今年7月、火星の液体の水を観測した。映画『オデッセイ』の火星にじゃがいもを植えるシーンが、近い将来に実現されそうだ。
インサイトの寿命は2年と短いが、人類は2年後に火星探査の小さなピークを迎える。
・米国は火星ローバー「マーズ2020」を打ち上げ、古代の火星に生命が存在したことを示す痕跡を探る。
・欧州宇宙機関は火星ローバー「エクソマーズ」を打ち上げ、火星地質学を研究する。
・中国は火星探査機「蛍火2号」を打ち上げる。これには移動可能な火星ローバーと軌道上を飛行する探査機が含まれる。
火星への移住は実現されるだろうか。これについては今後、よりはっきりした答えがもたらされるかもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月27日