マレーシア紙『The Star』は2月12日、「春節期間、中国の中年旅行者が海外モバイル決済を牽引」という見出しの記事を掲載した。支付宝の研究によると、海外でモバイル決済を使用する年配の中国人旅行者が増え、中年旅行者は春節連休の中国最大の海外消費層となった。支付宝を導入している40以上の市場で、60年代生まれと70年代生まれを含む消費者がモバイル決済を常用していることがわかった。支付宝の報告は、「彼らは海外旅行と海外消費の主な牽引力になっている」としている。
報告によると、中国の小都市からの海外旅行者の支付宝使用回数は北京・上海・広州など一線都市からの旅行者の使用回数を超えている。支付宝国際事業部の陳嘉軼総監は、「(中国の)三線・四線都市の海外旅行者と中年旅行者の支付宝使用が勢いよく伸びている。これはモバイル決済が中国の海外旅行市場に根付いていることを示す」と話す。
支付宝とグローバルデータ分析企業のニールセンが1月に共同で発表した報告によると、この現象は中国の拡大化する中産階層がいかに裕福になり、ミレニアル世代と年配の旅行者がモバイル決済の範囲拡大にいかに貢献しているかを示す。市場調査会社のイプソスが発表した中国の第三者モバイル決済市場報告によると、2018年、世界2位の経済圏で世界最大のスマホ市場である中国の約8億9000万人がモバイル決済を使用し、インターネットユーザーにおける浸透率は92.4%に達した。中国の巨大なモバイル決済市場を主導する大手の支付宝の世界アクティブユーザー数は10億人、WeChatPayは9億人に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月13日