80代の李さんは江蘇省無錫市の小さな村に生まれ、新中国成立前に子供時代を過ごした。
無錫市はシルクが有名で、どの家も蚕を飼育している。当時は衣食が不足し、生活が困難だった。家計の足しにしようと、李さんは幼い頃から家族と一緒に桑の葉を摘み、蚕を飼育し、これらの経験を今でもはっきりと覚えている。
当時は物質条件が厳しかったが、李さんの子供時代にも多くの楽しい出来事があった。李さんは幼い頃から本が好きで、小学生の時にはよく同級生と子供向けの『七俠五義』や『包公案などの本を交換して読んでいた。李さんは、「中学生の時、学校の図書館で『アンデルセン童話』、『野性の呼び声』、『ロビン・フッドの冒険』などの海外の名著を借りて読んだ。当時の苦しい日々の中で、これらの本は精神を養い、豊かにしてくれた」と話した。
子供時代の授業に受けた授業はいまだに記憶に新しい。「先生の後について英語の教科書と海外の物語を朗読したことを覚えている。先生が話す物語の始まりは必ず‘long long ago’で、私たちに大きな声で読むように言った。少し暗唱できる物語もある」。当時の学校での経験を思い出し、李さんは感慨深げに「当時の学校には電灯がなく、夜になると学生は石油ランプを灯して読書や宿題をしていた。大変だったが、ためにもなった」と話した。
当時の休み時間も現在と全く違った。李さんは、「早春の時期、学校は学生に農民の田植えの手伝いをさせた。裸足で田んぼに入り、泥だらけになったが、農業の科学知識を学び、鍛えられ、多くのことを収穫した」と当時の思い出を話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月29日