感染症との戦いから数週間後、中国は新型コロナウイルス肺炎の患者を臨時で収容し治療を行う仮設病院を閉鎖した。一部の学校で授業が再開された。上海ディズニーリゾートの従業員が今週より勤務再開した。中国は徐々に常態に戻っている。AFP通信が伝えた。
中国の毎日の新規感染者はこの数週間に渡り減少傾向を維持している。これは中国による未曾有の対策の奏功を示している。
中国全土の月曜日の新規感染者は40人で、中国が今年1月に感染者データの発表を開始してから最少となった。中国では現在も約1万9000人が治療を受けているが、ピークの2月24日の5万8000人を大きく下回る。
上海ディズニーリゾートは段階的な営業再開の一歩目として、ディズニータウンと併設の公園・ホテルの一部の商店・飲食店の営業、及び一部の体験の提供を再開すると表明した。ディズニーランドは閉鎖を続ける。
武漢市の体育場(館)及び学校などの公共施設を改築した16軒の仮設病院のうち11軒が、先週日曜日まで正式に閉鎖された。最近閉鎖された2軒(スポーツセンターと工場を改築したもの)は最大2000人弱の患者を受け入れられる。最後の61人の患者が先週日曜日に完治し、退院した。
1月末に中国全店舗を閉鎖したスウェーデン家具大手のイケアは、16店舗の営業を再開したが営業時間を短縮した。
また全国各地で1カ月以上に渡り休校となっていたが、一部地域は授業再開に向け準備を進めている。青海省は2月下旬、現地で今週月曜日より一部の普通高校、中等職業学校の授業を徐々に再開すると発表した。貴州省も、同省の高校3年及び中学3年の授業を3月16日より正式に再開すると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年3月10日