中国医学専門家、米国の専門家と新型肺炎の漢方治療について交流

中国医学専門家、米国の専門家と新型肺炎の漢方治療について交流。 ​中央指導グループ専門家で中国工程院院士の張伯礼氏ら一行は18日晩、米国鍼治療・東洋医学協会の専門家らと漢方薬を使用した新型コロナウイルス肺炎の治療について、オンライン動画による交流を行った...

タグ:新型肺炎 漢方治療

発信時間:2020-03-20 13:12:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    中央指導グループ専門家で中国工程院院士の張伯礼氏ら一行は18日晩、米国鍼治療・東洋医学協会の専門家らと漢方薬を使用した新型コロナウイルス肺炎の治療について、オンライン動画による交流を行った。

 

 1時間あまりの交流会で、双方は「注射剤は米国で限られており、血必浄注射液の代用品はないか」、「顆粒剤と煎じ薬のどちらの方が効果的か」、「鍼灸と艾灸の効果はどうか」などの漢方薬、鍼灸、艾灸による新型肺炎の治療効果を討論した。

 

 張伯礼氏によると、今回の新型コロナウイルス肺炎治療において、漢方薬はかつてないほど幅広く使用された。全国の感染例のうち、漢方薬を使用して治療した病例は92.58%に達し、湖北省と武漢市では91.86%と89.4%に達した。

 

 張伯礼氏は、中国の感染症抑制が著しく進歩したのは、以下の3つの経験が鍵となったと話した。1つ目は、早期発見、早期隔離、早期診断、早期治療を実行し、隔離中に漢方薬を投与し、感染症の蔓延を効果的に抑えることができた。2つ目は、コンテナ医院を通し、早急な受け入れと治療を実現し、ウイルス感染ルートを遮断し、医療資源を効果的に節約し、重症患者の治療を保障した。3つ目は、中西医療を組み合わせた治療を用い、90%以上の患者が漢方薬を使用し、症状を緩和させ病状の悪化を防ぐことができた。

 

 張伯礼氏は、「特効薬は見つかっていないが、有効的な方法で多くの問題を解決した。中国が開発した“三薬三方”(金花清感顆粒、連花清瘟カプセル、血必浄注射液、清肺解毒湯、化湿敗毒方、宣肺敗毒方)は新型肺炎の治療において良好な作用を発揮した」と述べた。

 

 米国の数人の専門家は交流会で、米国の感染蔓延はまだ抑制できていないと話した。米コロラド州鍼治療・東洋医学協会会長のエリザベス・スペイトナグル博士は、「米国は新型コロナウイルス肺炎の検査能力が不足し、多くの患者が自宅で隔離しなければならず、重病になってからようやく検査を受けられる状況だ」と述べた。

 

 スペイトナグル博士は、「私は標高の高い乾燥した地域の出身で、町でも発熱者が見つかった。湿毒を治療する新型肺炎生薬は乾燥した地域の人にも適用できるのか」と質問し、張伯礼氏は「地域と機構によって、新型肺炎の患者の病状は異なる」と回答した。

 

 張伯礼氏は、「中国医学の角度で見れば、武漢で発症した時期は冬の1カ月近く雨が続き、湿度が高い時だったため、‘湿邪’の特徴がはっきりと現れ、我々は‘湿毒疫’と呼んでいた。しかし中国は広く、比較的乾燥した甘粛と青海では患者の燥邪が比較的目立つ。青海で死亡例はなく、重症患者も少ない。そのため、乾燥した地域では、湿毒を主な特徴とした新型コロナウイルス肺炎の症状は軽減される可能性があると推測している」と述べた。

 

 現時点で、米国の50州で観戦が報告されている。米ジョンズ・ホプキンズ大学が発表した最新データによると、米国東部時間18日13時(中国時間19日1時)時点で、米国の新型コロナウイルス肺炎病例数は7324例、死亡例は115例に達した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月20日

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