中国国家統計局は10日、 3月の全国の消費者物価指数(CPI)を発表、前年同期比4.3%上昇した。第一四半期(1-3月)のCPIは前年同期比4.9%上昇した。中国国家発展改革委員会は、「3-6月の価格臨時補助金が2倍になり、補助対象範囲が拡大するだろう」と分析している。人民日報が報じた。
中国マクロ経済研究院・市場・価格研究所の研究員・郭麗岩氏は、「第一四半期の物価推移は全体的に安定しており、予想されていた推移の範囲だった。前年同期比でのCPI上昇率は5%以内に抑えられ、月を追うごとに下降している」と分析する。
3月のCPIは前年同期比で4.3%上昇し、上昇幅は前月比で0.9ポイント下降した。国家統計局都市司の高級統計師・董莉娟氏は、「3月、企業活動再開・操業再開が少しずつ加速し、交通・物流も少しずつ回復している。供給と価格を安定させるための対策が強化されている。前月比でのCPIは0.8%上昇から、1.2%低下に転じた。うち、食品価格は、前月は4.3%上昇したのに対して、3月は3.8%低下で、CPIを約0.9ポイント引き下げた。これが、CPIが上昇から低下に転じた主な理由」と説明する。
そして、「3-6月、段階的に、価格臨時補助金の基準が2倍に引き上げられ、補助対象範囲が拡大するだろう。そして、物価上昇の生活が困難な人に対する影響がさらに緩和されるだろう。第二四半期(4-6月)以降、新型コロナウイルス感染が収束に向かうにつれて、物価全体の水準を安定させる要素が明らかに増えるようになり、下半期、前年同期比のCPIは右肩下がりになるだろう」と予想した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年4月12日