新型コロナウイルス不活化ワクチンを年間1億本生産できる研究開発実験室・生産ラインが1日、武漢市で完成した。同プロジェクトは新型コロナ不活化ワクチンの科学研究及び量産化の実現に向け、安全で信頼できる施設の支えを提供する。
同プロジェクトを請け負った中建三局第三建設工程有限責任公司の楊剛プロジェクトマネージャーによると、同プロジェクトの主な難点はクリーンエリアの有害物質の外部漏洩の防止だった。空気は圧力の高い場所から低い場所に流れる。そのためP3生物安全実験室及び生産ラインは外に対して負圧を維持し、クリーンエリアの有害物質が気流と共に外に漏洩することのないようにする必要がある。
この技術の難点について、プロジェクトの建築メンテナンス構造はステンレス板自動レール溶接を採用し、連結部分の密着を保証した。壁を貫くすべてのパイプ及び電気ケーブルなどに気密装置を設置し、すべての隙間の確かな密封を保証した。換気システムは全新風直接排出システムを採用。新しい空気は7段階のろ過・浄化、加熱、加湿、冷却を受ける。これによりクリーンで温度・湿度が一定な空気になる。排気は3段階の高効率ろ過を採用。消毒・殺菌・ろ過を受け屋外に排出される空気を安全かつゼロ汚染にする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月2日