中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏は、中国中央テレビのインタビューに応じた際に次のように述べた。
北京のこれまでの感染状況と大連の今回の感染状況の類似性は、海産物加工・販売との関連性に示されている。武漢華南海鮮市場から北京新発地市場、さらに現在まで30人の感染者が出ている大連の某海鮮企業の3者には、湿度が高く低温の環境があった。これらの環境はウイルスの生存に適しており、汚染があればウイルスは局部で増殖し、不活化しにくく、感染リスクが生まれる。かつこの3者には換気が悪いという問題があった。換気の問題が解消されればリスクは下がる。
今回の感染まで、大連では100日以上に渡り感染者が出ていなかった。時期的に判断すると、ウイルスは外部から持ち込まれたものだ。ビッグデータ解析によると、大連の今回の感染は北京のこれまでの感染との間に確かな関係がなく、また域外からの輸入感染者と大連の確かな関係を示す情報もない。現時点では汚染した海産物の輸入の可能性が高いと判断できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年7月31日