新型コロナの再感染が確認、今後も観察が必要=専門家

新型コロナの再感染が確認、今後も観察が必要=専門家。香港大学微生物学科の臨床副教授である杜啓泓氏は「患者の回復後の再感染が確認されたのはこれが初めてで、新型コロナウイルスに対する終生免疫が存在せず、その他の患者も回復後に再感染する可能性を示している。そのため集団免疫というプランは役に立たず、感染予防・対策を妨げる可能性がある」と述べた・・・

タグ:新型コロナ 再感染

発信時間:2020-08-26 14:11:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 香港の複数のメディアは24日、香港の男性が新型コロナウイルスに感染し4月に回復した後、4カ月ぶりに再感染が確認されたと報じた。香港大学微生物学科のチームは、これが世界初の新型コロナウイルス再感染例であることを確認した。香港大学微生物学科の臨床副教授である杜啓泓氏は「患者の回復後の再感染が確認されたのはこれが初めてで、新型コロナウイルスに対する終生免疫が存在せず、その他の患者も回復後に再感染する可能性を示している。そのため集団免疫というプランは役に立たず、感染予防・対策を妨げる可能性がある」と述べた。


 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマリア・バンケルコフ氏は24日の記者会見で、「現在まで報告されている感染者はすでに2400万人を上回っている。我々は一定の人口規模により同様の問題について研究する必要がある」と述べた。また、再感染の確認は「非常に重要」だが、「結論を急ぐ必要はない」とした。


 上海復旦大学付属華山病院感染科主任の張文宏氏も、微博(ウェイボー)のアカウントで次の類似する観点を示した。「再感染」は免疫の持続性に関わり、未来のワクチンによる保護期間及びワクチン再接種の間隔に関わる。一般的なコロナウイルスの感染後の免疫時間は4カ月以上であるため、今回の香港の回復から4カ月後の再感染は個別のケースだ。この問題についてはさらに多くの感染者の観察が必要だ。世界では現在すでに数千万人が感染しているが、「再感染」が成立するならば感染者が多発し流行している地域では再感染が常態化する。


 張氏はまた、今回の香港大学で証明された「再感染」については、ウイルス培養を含めたさらなる研究の証拠が必要とした。核酸陽性であるか、それとも生きたウイルスであるかを証明する必要があるという。また、2回のウイルス感染の全塩基配列を徹底的に比較しなければならない。「これは香港大学が発表する学術論文を見なければならず、メディアの報道はまだ十分な学術情報を提供できていない」


 香港の再感染の確認は、ワクチンの開発にどれほど大きな影響を及ぼすだろうか。杜氏は「従来のコロナウイルス感染者の再感染は珍しくないが、新型コロナウイルスへの認識は今の所まだ数カ月しかなく、ワクチンの効果に影響が及ぶかについては評価しがたい。市民が将来的に頻繁に接種を受ける必要があるかについても、より多くのデータを使った研究を待たなければならない」と述べた。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月26日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで