中国では「グリーンな長城」ほど熱心に展開されている環境保護プロジェクトは珍しい。3月12日は中国の「植樹デー」だ。毎年春になると、政府当局者、教職員、学生、企業従業員が集団植樹活動に参加する。政府系メディアは林業の従事者を褒め称え、有名人が次々と「植樹大使」になっている。豪紙「オーストラリアン・ファイナンシャル・レヴュー 」が伝えた。
華北・西北・東北という砂嵐の影響を受けやすい地域を守るため、中国は1978年に三北保安林プロジェクトを開始した。2050年まで北方で3500万ヘクタールの植樹を行うことが目標だ(ドイツの面積に相当)。その後40年に渡り、植樹は中国の民間及び公共部門から注目される、気候変動の解決策の一つとなった。2004年以降、中国は約170都市で「森林都市」行動を開始した。各都市で公園もしくは林が年平均1万3000ヘクタール増加した。
紆余曲折を経たが、中国の造林の努力は成功した。今や中国の森林率は1978年の12%から22%弱に達している。アメリカ航空宇宙局(NASA)の衛星写真を見ると、中国が造林で世界トップの地位を占めていることが分かる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年10月1日