10月1日朝4時ごろ、12歳の孫牧遥さんは祖父と一緒に上海の外灘に行き、13人の観光客と共に日の出を迎え、携帯電話やカメラで黄浦江の美しい景色を記録した。その後、観光客は外灘と南京路の歩行者天国を歩いた。東に拡張された南京路の歩行者天国は視界がより広がり、美しい風景を眺めることができる。
この都市ミニ観光線路のテーマは「撮影」で、プロのカメラマンが観光客を指導し、携帯電話やカメラなどで特別な写真を撮ることができる。観光客の大部分が上海市民である。
「撮影、コーヒーを飲む、観劇などをテーマとした都市ミニ観光線路は非常に人気がある」と話す春秋観光の周衛紅副総経理によると、新型コロナは人々の観光方式を変え、多くの観光客が家族で近場の風景と都市の美しい生活を体験するようになっている。
「地元住民の地元観光」が今年、人気を集めている。今年、春秋観光の都市ミニ観光の参加者は5万人を超え、その多くが上海市民である。以前は海外旅行を担当していたスタッフが関連プロジェクトに加わり、サービスの品質も向上している。
先日の国慶節の連休、上海を訪れた観光客は883万人に達し、前年同期比で75%回復した。しかし、市内150カ所の主要観光スポットを訪れた観光客は860人で、前年同期比4%増にとどまった。ホテルの客室稼働率は66%で、16%増だった。上海文化・旅行局のデータによると、「地元住民の地元観光」によるの観光消費が増加している。
中国移動湖北公司が先日発表した「2020十一期間ユーザー外出および通信消費ビッグデータ報告」によると、10月1日から10月8日、湖北の外出した人の多くが地元観光、周辺観光、近場観光を選択し、2354万人の湖北移動のユーザーが地元観光、526万人が湖北省内の観光、394万人が湖北省外の観光を選択した。
中国旅行研究院の調査によると、国慶節連休期間、都市公園、レジャー街、夜の美食、郊外の観光は高水準を維持した。観光客の35.8%が「国内の防疫情況がよくなり、国内の長距離観光は省内観光や近場観光に変わった」と考えている。多くの人が連休中に2回の近場観光と複数回の地元レジャーを楽しんだ。
上海財経大学の何建民教授の分析によると、各地の文化観光供給レベルの向上に伴い、「地元住民の地元観光」への注目度が高まっている。海外観光市場は新型コロナの影響で低迷状態が続いているため、多くの旅行業者が地元観光、周辺観光、国内観光市場の開発に力を入れている。ニーズを見ると、外出の安全面が注目され、観光レジャーの範囲が拡大している。
今年に入り、多くの地域がフレックス休暇を奨励していることにより、地元レジャーの時間ができたと考えられる。
業界の分析によると、地元観光レジャーのニーズは新たな市場余地を形成し、中国の文化観光の回復を後押ししている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年10月16日
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