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各国が英国に「扉」を閉ざす、スーパーで供給不足の懸念も。
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英国でこのほど感染力が強い新型コロナウイルスの変異種が発生したことを受け、21日までに約30の国と地域が英国からの渡航を禁止している。うちフランスの禁止令は貨物輸送に及んでいる。英国の港湾が混乱に陥り、多くのトラックが交通渋滞を引き起こしている。
英国最大のスーパーチェーン2社は、英国と欧州大陸間の生鮮食品の輸送が長期的に滞れば、英国市場の生鮮食品の供給に影響が生じうると懸念している。
フランス政府は20日、パリ時間21日0時より48時間内に、貨物輸送人員を含む英国からのすべての渡航を停止すると発表した。人員が随行しない貨物のみ英国からフランスに輸送できる。フランスから英国への渡航は通常通り。
この禁止令を受け、英国のドーバー港と貨物検査ステーションが混乱し、運輸全体に影響が及んでいる。ドーバーからフランスのカレーに移動する貨物船が影響を受け、多くのトラックが港に向かう道路で立ち往生となっている。
英国2大スーパーチェーンのテスコとセインズベリーは21日、商品供給問題について懸念を表した。セインズベリーは「この状況が続けば、近い内にレタス、サラダ用葉物野菜、カリフラワー、ブロッコリー、柑橘類の供給が不足する」と発表した。
英国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、飲食業界の営業と住民の外出を制限している。多くの人が自炊を強いられている。ロイター通信によると、今年のクリスマスシーズンに英国のスーパーで買い物の需要が急増し、記録を更新している。21日には英国各地のスーパーの外に長蛇の列ができた。小売業者は、一年で最も忙しいシーズンであるためこれは想定内と述べた。
テスコとセインズベリーは、クリスマスシーズンに英国人の飲食に影響は生じないした。テスコは「当社はクリスマスに向け大量の食品を確保した」と発表した。セインズベリーは「英国人の祝日のご馳走に必要なすべての食材が国内に運ばれており、供給は十分だ」と発表した。
英仏国境の交通が途絶えているが、これは来年の年初の「予行演習」ではないかと懸念する声も上がっている。英国のEU離脱の移行期間が年内に終了するが、英国とEUは現在も未来の貿易関係をめぐり合意に至っていない。
英国の食品援助機関は21日、英仏貿易ルートのストップにより食料不足のリスクが拡大し、感染症に苦しむ貧困者にさらなる衝撃を及ぼすと声を上げた。これらの機関は英政府に対して、早急にサポートを拡大するよう呼びかけた。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年12月23日
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