国内各地で最近、新型コロナウイルスの感染が散発しており、人々が再び感染状況に神経をとがらせている。春節が近づくなか、コロナ禍でも帰省できるか、春節の帰省に条件はあるかなどが、多くの出稼ぎ労働者が最も関心を寄せる話題になっている。
各地は連日通知を出し、労働者に不要の帰省を回避し、勤務地で年を越すよう呼びかけている。確かに帰省する必要がある場合は、現地のPCR検査、登録、隔離などの感染対策の規定をしっかり遵守するよう呼びかけている。
国務院新型コロナウイルス感染対策共同予防抑制メカニズム総合チームは先ほど、企業及び事業単位がフレキシブルに休暇を調整し、従業員に春節中に極力勤務先で休むよう促すことを奨励すると表明した。
各地で、この春節は移動を減らし、現在地で年を越すよう何度も強調されている。
「不要の出京(京は北京)と出境を避ける」北京市は先月25日の感染対策記者会見で、「北京での旧暦の年越しを提唱する。党政機関の幹部が率先して北京で年を越し、確かに北京を離れる必要がある場合は厳しい審査・承認・管理を行う」と発表した。
多くの労働力を取り込む地域として大規模な人員流動を減らすため、上海市健康促進センターは「元日と春節の連休中に合理的に移動ルートを計画し、不要の移動を避ける。オフピークの帰省及び職場復帰を奨励する。地域を跨ぐ移動が必要な場合、必ず現地の感染状況と感染対策の政策を理解し、目的地で最近感染者、もしくは感染が発生しているかを理解する。中・高リスク地域については移動を見送る」と注意を促した。
深セン市衛生健康委員会も先月30日、「公務員、事業単位、国有企業従業員は深センから移動する場合に必ず申請を行う。その他の企業は休暇のピークを極力ずらし、深センでの年越しを奨励すること」という通知を出した。
上述した地域のみならず、安徽省、四川省、湖南省などの労働力を他地域に多く出している省も最近、「不要の帰省」の回避を要請する通知を出している。
感染対策と、春節に一家団欒したいという心の需要のバランスをとるため、一部の地域はフレキシブルな休暇の奨励、企業の従業員へのボーナス(お年玉)の支給の奨励などにより、他省からの従業員の現在地における心安らぐ年越しを奨励している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年1月7日