中国の世界かんがい施設遺産が33カ所に 世界の水管理に貢献

中国の世界かんがい施設遺産が33カ所に 世界の水管理に貢献。

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発信時間:2021-01-10 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

    国際かんがい排水委員会(ICID)第71回執行理事会はこのほど、中国が申請した福建省の天宝坂水利施設、陝西省の龍首渠洛河用水旧かんがい区、浙江省の白沙渓三十六堰、広東省の桑園堤防水利施設を2020年度世界かんがい施設遺産リストに登録すると発表した。これにより、中国の世界かんがい施設遺産は33カ所になり、中国は遺産プロジェクトの種類が最も豊富で分布範囲が最も広く、かんがい効果が最も顕著な国になった。

 

 ICIDのアシュウィン・パーンディヤ事務局長によると、世界かんがい施設遺産はかんがい農業発展の一里塚であり、その設計、建設技術、規模、引水量、かんがい面積などが時代をリードし、現地の農業の発展、食糧の増産、農民の収入増加、貧困削減などに貢献している必要がある。中国のかんがいプロジェクトを見ると、世界かんがい施設遺産はその建設年代における革新または奇跡の代名詞であり、その時代のかんがいプロジェクト理念と発展に幅広いメリットとヒントを与えた。中国のかんがい施設遺産はこれらの特質を備えている。

 

 「十三五」(第13次五カ年計画)期間、中国の農田水利とハイスタンダード農田建設は大きく進展し、水害防止と食糧・農業豊作の実現に重要な役割を果たした。パーンディヤ氏は、中国は貧困対策で世界の注目を集める偉大な成果を収め、中でもハイスタンダード農田建設、高効率節水かんがい、ハイテクかんがい排水手段の普及などの効果が大きいと見ている。

 

 パーンディヤ氏は、中国はかんがい排水作業にドローン、人工知能、ビッグデータ、5Gなどの先進技術を用い、ハイテクを通して農業のかんがい排水を合理化し、世界の貧困削減に向けた水利問題解決に有益な参考材料を提供したと述べた。

 

 ICIDは、食糧の安全保障と食糧価格の安定は感染症に打ち勝つうえで重要な部分だと考える。食糧生産は水資源に頼り、これは各国の現有の水資源の有効利用、農業管理レベルの向上に更に高い要求を提示している。

 

 中国は食糧生産への支援を強化し、各補助金政策を積極的に実施し、農民の食糧生産への積極性を高めている。中国国家統計局の統計によると、2020年の中国の食糧生産量は6695億キログラムで前年比56.5億キロ、0.9%増加し、6年連続で6500億キロ以上を維持している。

 

 パーンディヤ氏によると、中国の科学的な防疫措置は短期間で感染症を抑え込むことに成功し、農田水利とハイスタンダード農田建設を着実に推し進め、水利インフラ体系を急速に整備し、持続可能な発展の推進において大きな成果を上げた。中国水利部門などは有効措置をとり、農作物に必要な水量に合わせて春の作付けなどを行い、かんがい用水の配分を強化し、食糧の豊作と農業の安定した発展の促進に大きな役割を果たした。

 

 世界の水管理について、中国は国際社会に持続可能な発展プランを提供している。2020年10月、「一帯一路」河湖生態保護技術合同育成プロジェクトが武漢市で行われ、ケニア、エチオピア、シエラレオネ、マダガスカル、パキスタン、ナイジェリアの6か国から学生が参加した。中国は国連機関や水利関係の国際組織などと積極的に連携し、「一帯一路」沿線国・地域の青年水利人材に技術訓練を行い、水資源分野の協力を推し進めている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年1月10日

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