中国チベット自治区が20日開いた第11期人民代表大会第4回会議で、同自治区の平均寿命が2020年までに71・1歳となり、チベット平和解放(1951年)当時の2倍になったと明らかにした。
青海チベット高原の奥地に位置する同自治区の平均標高は4千メートルを超える。劣悪な自然環境や高地・寒冷による低酸素環境に加え、現代医療事業の発展の開始が遅かったことから、1951年時点の平均寿命はわずか35・5歳だった。
最新のデータによると、同自治区の妊産婦死亡率は10万人当たり50人、乳児死亡率は千人当たり8人で、いずれも2015年末比で50%減少し、過去最低水準となった。衛生技術者の数は2015年末より48・2%増え、三級甲等医院(最高ランクの医療機関)の数は11カ所となった。千人当たりの病床数は4・5床から4・9床に増え、400種以上の重大疾患の治療が自治区内で可能となっている。
チベット自治区の医療衛生事業の進歩は、中央政府と全国各民族人民の支持や支援と切り離すことができない。中央第6回チベット活動座談会(2015年)以降は、医療人材による「グループ型」チベット支援活動も始まり、これまでに841人の医療人材が同自治区に赴いた。
変形性骨関節炎、先天性心疾患、白内障などチベットの人々を悩ませてきた風土病も効果的に抑制されている。
「新華網日本語版」2021年1月24日