中国では、もっとも重要な祝祭日である旧正月の「春節」(今年は2月12日)を間近に控え、「春節連休中の輸送(春運)」と呼ばれる帰省ラッシュが、28日から正式にスタートしました。全国各地の駅では、旅客への体温測定、移動中のマスク着用への注意喚起、駅構内と列車内の換気や消毒などの予防措置を徹底し、公共交通機関を介しての感染拡大予防に努めています。
長江デルタ地区は旅客輸送量が密集する地域の一つです。上海虹橋駅では初めて導入された4台の多目的スマートロボット掃除機が構内で360度、24時間にわたっての消毒作業にあたり、わずか15分で1000立方メートルの空間に対する消毒作業を終えることができるということです。
浙江省杭州東駅の改札口では、高齢者や健康コードを取得していない旅客も速やかに通過できるよう、8台の「健康コードETC」が設置されています。
陝西省西安市は非接触型サービスの普及に務め、改札機140台をQRコードと顔認識に対応する自動改札機に置き換え、旅客の出入りの効率を向上させました。
広東省広州東駅では、入構時間になっていない旅客を対象とする待合エリアとして、2000平米と700平米の露天の待合スペースを増設しました。
広西チワン族自治区南寧市は外国からの貨物列車に対する感染症対策を強化して、ベトナムと接する国境地帯で鉄道列車消毒管理システムを増設することで、越境貨物列車の安全確保に徹しています。
「中国国際放送局日本語版」2021年1月31日