世界保健機関(WHO)アフリカ地域事務局は現地時間6日、コンゴ共和国の首都ブラザヴィルでオンライン記者会見を開いた。会見の内容によると、インド製新型コロナウイルスワクチンの交付の遅れ、インドで最初に発見された変異株のアフリカの一部の国への流入により、アフリカ大陸の感染対策情勢が急激に深刻化している。
モエティWHOアフリカ地域事務局長は、「WHOは各国の変異株に対するゲノムシーケンス能力の強化を支持してきた。現在までアフリカ42カ国から1万4000以上のゲノム配列が報告されている。アフリカ20カ国で、英国で最初に発見された変異株B.1.1.7が、アフリカ23カ国で南アフリカで最初に発見された変異株B.1.351が見つかっており、インドで最初に発見された変異株B.1.617がウガンダとケニアで見つかっている」と述べた。
モエティ氏は「インドの悲劇をアフリカで発生させてはならず、すべての国が警戒を強める必要がある。今後数カ月に渡りワクチンが不足するなか、医療用酸素など重要な物資の供給を拡大し、かつ重症者の十分な病床を確保しなければならない」と述べ、警鐘を鳴らした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月7日