中国生物の2種類の新型コロナウイルス不活化ワクチン3期臨床試験の結果がこのほど発表された。2種の有効率は72.8%と78.1%で、ワクチンの新型コロナウイルス感染重症者に対する保護効力は100%となった。これは世界で初めて正式に発表された新型コロナウイルス不活化ワクチン3期臨床試験の結果だ。
注意すべきは、今回発表された3期臨床試験結果のサンプルが非常に多いことだ。
国薬集団によると、本プロジェクトは4万6270人の被験者から4万382人を選別し、1回目の注射を行った。被験者の平均年齢は36.1歳で、男性が84.4%。アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビは2万5634人(67.1%)、UAEのシャールジャは5135人(13.4%)、バーレーンは7437人(19.5%)。各グループ間のすべての特徴に大きな差がなかった。
集められた症例のうち、アルミニウムアジュバンドのグループのみ重症者が2人出た。2つのワクチンのグループからは重症者が出なかった。つまりワクチンのグループの新型コロナウイルス感染の重症に対する保護効力が100%ということになる。
ところが重症者が比較的少なかったことから、結果についてはさらなる収集を待つ必要がある。訪問観察の全期間中に死者は出ていない。
中国は感染拡大早期に、不活化ワクチン、サブユニットワクチン、アデノウイルスベクターワクチン、弱毒インフルエンザウイルスベクターワクチン、核酸ワクチンという5本のテクノロジー・ロードマップを設定した。
今年2月時点で、中国は17種のワクチンの臨床試験を展開している。
「国全体の新型コロナウイルスワクチンの研究開発は世界の先頭集団に入っている。中国だけでなく、50数カ国の人々にワクチンの支援を提供した」
中国疾病予防管理センターの邵一鳴研究員は今年4月、国務院共同感染対策メカニズムの記者会見で、中国のワクチン研究開発の進展についてこのように評価した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年5月31日