新型コロナウイルスのパンデミックは、世界の高級品業界に別の道を切り開いた。さらに中国の若い消費者はコロナ前から、各ブランドは環境保護の取り組みを強化すべきであり、かつその創意において正しい理念を貫くべきであると強く思っていた。感染症はこの取り組みを加速した。香港紙「南華早報」が伝えた。
現代の消費者は教育水準が高く、賢明に購入する能力を持っている。彼らはまた、以前より多くの選択肢を持っている。この背景の下、彼らの価値観、信仰、行為に変化が生じ、社会の変化に適用しようとしている。
この冷静な消費主義は世界的な傾向で、かつ成熟した市場と大きく関連している。しかし今や中国の若い世代は「覚めた」文化を自国の商品の最前線にもたらしている。中国のZ世代はそれまでの数世代と大きく異なる。彼らは成長するなか高基準の生活を送り、中国が世界経済の超大国に変わるのを目にした。そのため彼らの消費スタイルと高級品への態度はより成熟している。また西側の同世代人と同様、中国のZ世代の消費者は高基準の道徳と原則を守っている。
京東やアリババなどのプラットフォームは、持続可能な技術と環境保護の実践への投資を開始している。中国の省政府も日増しに環境保護への重視を強めている。政府とEC大手が支持する各種措置は、グリーンな流れに順応している。フリーのデザイナーも環境保護のやり方を受け入れている。
しかし上述した流れは、持続可能な開発の熱意だけによるものではない。中国の(若い)消費者は健康と快適性をより重視する。この需要はコロナ禍でより顕著になった。これは今年一部のフィットネスアプリの中国でのダウンロード件数が急増し、家庭用フィットネス器具及びスポーツウェアの販売がやや増加し、専門的なフィットネスクラブが雨後の筍のように出現している理由だ。
同時に、目立たない高級品の購入が別の消費トレンドになっている。富裕層は富のひけらかしを極力避け、目立たない高級品を好む。富裕層は他人の目を避けるため、高級品をネット通販で購入するようになってきた。これはより普遍的な現象だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月2日