雲南省でアジアゾウが北上していることを受け設置された、安全警戒活動現場対策本部の発表によると、2日午後9時55分にアジアゾウ15頭が昆明市晋寧区内に入った。
雲南省シーサンパンナで生息していた野生のアジアゾウの群れが最近、一路北上している。普洱市、紅河州、玉溪市などを通過し、昆明市晋寧区双河イ族郷に入った。この野生のゾウによる死傷者は現在出ていない。
雲南省林業・草原局はドローン観測チーム、緊急処置チーム、アジアゾウ専門家に動員をかけ、移動ルートを事前に研究・判断・報告し、現地に対して全面的に防護活動を展開するよう指導している。厳重な警戒と備えにより防護に全力を尽くし、人とゾウの安全をしっかり守るよう求めている。
昆明市と晋寧区の2レベルで緊急処置態勢を敷いている。現場でドローン12機が連続的に監視し、全面的に防護を展開している。緊急で大型トラックを追加派遣し、周辺の村に入る道路を封鎖し、速やかに住民を避難させている。餌で誘導し、人とゾウの安全を保証している。玉溪市は引き続き観測を強化し、対策を徹底し、ゾウの群れが戻ってくることによる安全リスクを防止している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年6月3日