各地で異常気象、共通する原因は?

各地で異常気象、共通する原因は?。

タグ:異常気象

発信時間:2021-07-25 10:05:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 過去を振り返ると、中国と西洋の文明には多くの異常気象が記録されている。今年に入り、世界では異常気象がさらに多発し、記録的な豪雨、寒波、猛暑が次々と発生している。

 

 まずは猛暑だ。今年6月末、記録的な猛暑が米国の北西部やカナダの南西部などを見舞い、数百人の死者が出た。米国のワシントン州、オレゴン州、カリフォルニア州で記録が更新された。シアトルの最高気温は42度、ポートランドは46.1度にのぼり、記録を大幅に塗り替えた。カナダのブリティッシュ・コロンビア州のリットンではさらに49.56度にのぼり、現地の例年の平均気温を10度超上回った。

 

 次に、続く豪雨だ。このほど欧州各地の持続的な豪雨で洪水災害が発生し、多くの家屋と道路が破壊されている。現在まで100人以上が洪水により死亡している。影響が最も深刻なドイツ西部では、土砂降りの雨による水災害で100人以上が死亡し、約1300人の行方不明者が出ている。

 

 世界で異常気象が多発しているが、これは温暖化との間に強い関連性がある。世界気象機関のペテリ・ターラス事務局長は、今夏西欧を席巻している豪雨と洪水の根本的な原因は気候変動だと述べた。

 

 独ポツダム気候影響研究所のステファン・ラームストーフ教授は、「地球の気温が1度上がると、水蒸気が7%多めに吸収され、その後雨になる。測量データによると、ドイツを含む中・北緯度地域では小雨の日が減り、豪雨の日が増えている」と述べた。

 

 独ベルリン・フンボルト大学チリ研究所の研究チーム長は、「気候変動が気象災害を引き起こすか」は今年、もはや疑問ではなくなっており、この影響がどの程度になるかが問題になっているとの見方を示した。「(世界の)温暖化により大雨が増加し、より頻繁かつ壊滅的な洪水が生じる」

 

 独ジーゲン大学建築学科の教授は、「長年の研究によると、異常気象がより迅速に、より激しく、より頻繁に、より集中的に発生しうる。気候への適応は気候保護と同じく重要だ。都市の排水及び気象災害早期警戒システムを整備し、重要インフラが異常気象にも耐えられるようにするべきだ」と述べた。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月25日

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