先日閉幕した中国国際サービス貿易交易会に、第2世代新型コロナウイルスワクチンが登場した。報道によると、国薬集団中国生物が研究開発した新ワクチンは変異株に対応する不活化ワクチン、広域スペクトルの組み換えタンパク質ワクチンで、自主開発したmRNAである。
第2世代コロナワクチンを開発したのはなぜか。現在使用している初代ワクチンは効果がないのか。新ワクチンはいつ発売されるのか。現在どの段階まで進んでいるのか。
国務院新型コロナウイルス肺炎協同防止・抑制機構は9月7日に記者会見を開き、科学研究課題チームワクチン開発グループのリーダーで国家衛生健康委員会科技発展センター主任の鄭忠偉氏はこれらの問題について権威ある回答をした。
初代ワクチンにまだ効果はあるのか
鄭忠偉氏は、「有効性は世界のリアルな研究結果が証明している。中国のコロナ不活化ワクチンは世界範囲で大規模な人に接種され、国内の接種回数も20億回に上り、世界に多くの研究データがある」と述べた。これらの研究結果は、国内でも国外でも、中国の頃なワクチンは感染予防にある程度の効果があることを示している。また、感染後の拡散防止、重症や死亡の予防にも著しい効果がある。
鄭忠偉氏は、変異株、特にデルタ株の流行が広がっている状況下でも同じだと強調した。
鐘南山院士チームが実施した広東の感染例(主にデルタ株に感染)に対する研究で、2回のワクチン接種後の中等症予防効果は70%に達し、重症予防効果は100%に達することがわかった。
初代ワクチンの効果があるのに、2代目を開発するのはなぜか
鄭忠偉氏は、「新型コロナウイルスの変異は現時点では比較的安定し、根本的な変異は見られないが、事前に備えておく必要がある。準備していれば、ウイルスが大きく変異し、ワクチンの予防効果を完全に逃れても、新ワクチンを迅速に研究開発し、大規模生産することができる。備え有れば憂い無しだ」と述べた。
米国疾病予防管理センター(CDC)の最新研究によると、新型コロナウイルスのデルタ株は主導的地位を占め、米国のコロナワクチンの有効性は91%から66%に低下した。
鄭忠偉氏は、中国の関係機関も変異株対応ワクチンの審査評定指導の制定作業を開始し、審査評定の基礎を形成していると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月8日