中国の有人宇宙事業は再び一大イベントを迎える。酒泉衛星発射センターでこのほど、有人宇宙船「神舟13号」とロケットの結合体が打ち上げエリアに運ばれた。近日中に時期を見計らい打ち上げられる。中国の宇宙ステーションコアモジュールは新たな訪問客を迎える。
このほど開かれた第13回中国国際航空宇宙博覧会において、中国有人宇宙事業の重器と新技術が集中的に公開された。中国の宇宙事業関係者が星空に向かい、絶えず高みに登ろうとする探索の精神、美しいビジョンを描き出した。
次世代有人宇宙船が探査を継続
中国の次世代有人宇宙船が注目されている。未来の有人月探査などの任務の需要を見据える次世代宇宙往還機である中国の次世代有人宇宙船は、モジュール化設計を通じ月探査及び近地球宇宙ステーション任務に対応する。高安全性、高信頼性、モジュール化、各種任務遂行などの特徴を持つ。人と貨物の宇宙往還輸送能力を大幅に高める。
説明によると、次世代有人宇宙船の打ち上げ重量は神舟の倍にのぼる21.6トンで、体積空間も大幅に拡大する。これは中国で現在までに打ち上げられているうち推進剤の充填量が最大の、帰還・再突入規模が最大の宇宙船だ。
次世代ロケット、より高性能に
中国共産党第18回全国代表大会以降、長征5号などの次世代ロケットが初飛行に成功し、中国の宇宙空間進出能力が飛躍的に向上している。同時に有人月探査や未来の多くの探査任務を見据え、中国はより高性能のロケットを研究開発する必要がある。
中国航天科技集団第一研究院総体設計部の劉秉・副チーフデザイナーによると、次世代有人ロケットは組み合わせの最適化により、中国のロケット低軌道能力を25トンから70トン以上に拡大する。月軌道は25トン級有人宇宙船の要求を満たす。中国の既存のロケット研究・製造能力体系を最大限に発揮し、中国の宇宙往還能力を大幅に上げる。
宇宙ステーションの建設は見所満載
中国の宇宙ステーションは今年と来年、見所満載となる。宇宙博覧会において、中国航天科技集団第五研究院が研究・製造を担当した宇宙ステーション結合体3D展示製品が初めて公開された。
計画によると、中国の宇宙ステーションは2022年頃に建設を完了する。コアモジュール「天和」に続き、今後さらに時期を見計らい実験モジュールの「問天」と「夢天」を打ち上げ、宇宙ステーション基本構造の軌道上の組立・建設を行う。宇宙ステーションの組立・建設完了後の重量は100トンにのぼる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月13日