北京冬季五輪組織委員会は18日、首鋼ワークスペースでテック冬季五輪会見を開いた。科学技術部社会発展科学技術司の呉遠彬司長によると、「テック冬季五輪」重点任務をめぐり、北京冬季五輪の会場建設で広く新技術を導入した。ボブスレー・リュージュ競技場、国家スキージャンプセンター、国家スピードスケート館などの会場の設計・建造・運営技術の難題を重点的に解消し、「鳥の巣」のスマート化と「ウォーターキューブ」の水と氷の切り替えといった会場改築をサポートした。同時に気象予報、運行指揮、医療サポートなどの技術支援を強化した。
グリーンは北京冬季五輪の開催理念の一つだ。北京冬季五輪組織委員会技術部の喩紅部長は、「北京冬季五輪のカーボンニュートラルの目標を達成するため、張北フレキシブル直流電力網プロジェクトが、張北地区の風力エネルギーや太陽エネルギーなどのグリーンな電力を北京に送る。開催期間中、北京冬季五輪の全会場がグリーンな電力を供給される」と述べた。
説明によると、国家スピードスケート館や五棵松体育センターなどの冬季五輪会場はCO2遷臨界直接冷却製氷システムを採用。氷面の温度差を0.5度以内に抑え、CO2排出量をゼロに近づける。冬季五輪で同技術が大規模応用されるのは史上初。同時に冷却・暖房同時供給一体化設計により、冷却の余熱を回収利用し、エネルギー効率を30-40%上げる。
喩氏によると、現在80台の水素燃料電池車が張家口競技エリアでテスト中で、開催期間中には延慶競技エリアと張家口競技エリアで700台以上の水素燃料大型バスが走り、交通サービス・サポートを提供する。試作された水素燃料電池緊急電源発電車がディーゼルオイル発電車に代わり、すでに国家スピードスケート館と国家アルペンスキーセンターのテストで予備として確保されている。また北京冬季五輪の域内聖火リレーもすべて水素燃料を採用する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月19日