米国人男性がブタの心臓移植手術を受ける

米国人男性がブタの心臓移植手術を受ける。この移植手術は遺伝子改造を行った動物の心臓を人体に移植した後、人の心臓と同じ作用を発揮し、かつその動物の心臓にすぐに拒絶反応を起こさないことを初めて証明した…

タグ:移植 手術 遺伝子 改造

発信時間:2022-01-12 15:18:42 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米メリーランド大学医学センターは10日、医学専門家が米国の男性心臓病患者の特殊な移植手術に成功し、遺伝子改造したブタの心臓を世界で初めて移植したと発表した。この男性は手術から3日が経過し、状態は良好だという。

 

 メリーランド大学医学センターによると、専門家は57歳のデービッド・ベイナートさんを診察し、病状が従来の心臓移植手術に適しておらず、差し迫った状態であり、心臓移植は命を救う最後の希望だと考えた。専門家チームは米国監督管理機構の緊急許可を取得し、患者の同意を得て特殊な手術を行った。


 この患者は米国のボルチモアにあるメリーランド大学医学センターで手術を受けた。移植手術に使用したブタは遺伝子改造したもので、「遺伝子ノックアウト」は人体の拒絶反応を引き起こし、ブタの心臓組織の過剰な成長を防ぐために特定の遺伝子を移植した。


 同センターによると、この移植手術は遺伝子改造を行った動物の心臓を人体に移植した後、人の心臓と同じ作用を発揮し、かつその動物の心臓にすぐに拒絶反応を起こさないことを初めて証明した。


 『ニューヨーク・タイムズ』は、ベイナートさんは7日に手術を受け、最も肝心な48時間以内に異常な反応は一切起きていないと伝えた。ベイナートさんは今も医療機器を装着し、医師が拒絶反応をこまめに観察する必要があり、さらに拒絶反応を抑制する試験性新薬も使用した。


 記事が研究者の言葉を引用して伝えたところによると、類似の手術は将来的に50万人以上の腎臓またはその他の臓器の移植を待つ米国の患者に希望をもたらすが、広く実用化されるまで、拒絶反応など多くの障害を乗り越える必要がある。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月12日

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