海外ツアー再開 各国観光業界が中国人旅行者増加に期待

中国網日本語版  |  2023-02-02

海外ツアー再開 各国観光業界が中国人旅行者増加に期待。

タグ:旅行者 海外ツアー

発信時間:2023-02-02 13:04:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 環球假期(北京)国際旅行社有限公司の鄭楠氏は1月26日、中国語とタイ語でモーメンツに「失業して3年1カ月23日が過ぎ、私はようやく職場復帰した」と書き込み、スーツケースを引いて意気揚々と出発する写真とタイの空港到着後に撮影したシンボルの彫刻の写真を投稿した。短い文章と数枚の写真は、観光業従事者にとって3年の月日が尋常でなかったことを感じさせた。


 2023年は中国が「動的ゼロコロナ」政策を終了して最初に迎えた春節である。記者が各大手旅行サイトの統計を調査したところによると、今年の春節の海外行き航空券発券数は260%以上増加した。1月21日から26日、中国からの出国者は延べ119万2000人に達し、昨年春節より120.7%増加。海外旅行の急加熱は静まり返っていた観光市場を活性化し、希望を与えた。


 そのほか、中国文化・観光部は1月20日、全国の旅行会社および旅行サイトで中国公民の関係国ツアーと「航空券+宿泊」セット業務を試験的に再開すると通知した。


海外ツアーの問い合わせが大幅増加


  中国康輝旅遊集団の張楠副総裁は取材に対し、昨年12月以降、国は観光市場促進のための政策を頻繁に打ち出し、各国のビザ手続きに関する問い合わせが増えたと話した。中でも、文化・観光部が海外ツアー再開を発表して以降、グループ本社の公式サイトと地方の康輝会社の統計によると、検討中の旅行者から目的地リスト内の国のビザ手続きに関する問い合わせが急増した。問い合わせ件数トップ3はタイ、モルディブ、バリ島となっている。また張楠氏によると、春節連休中、北京大興空港からマレへの直行便が就航し、1月18日、22日、27日の3便の航空券は4日以内に完売し、旅行商品の売れ行きも好調だった。2月6日から、毎週水・金・日曜に北京大興からマレへの直行便を運航する。


 環球假期(北京)国際旅行社有限公司の張海朋社長は、観光市場は出国ブームを迎え、オフラインの問い合わせ件数も右肩上がりで、観光業従事者の8割近くが職場復帰すると話した。

 

 北青旅の販売部門の王小瑶氏も、情報が出てすぐに、会社のサイトで関連の検索、問い合わせ、常連客のアクティビティが大幅に高まり、中でもビザ業務は突然激増し、海外旅行に関する問い合わせは国内旅行を上回ったと話した。


各大手旅行会社、旅行者のニーズに対応


 2022年12月以降、中国国内のコロナ政策が何度も調整され、国家衛生健康委員会は2023年1月8日から新型コロナウイルス感染症を「乙類甲管」から「乙類乙管」に調整すると発表した。各大手旅行会社はこれを機に、観光業界の「国内・国際双循環」の新構造の発展を加速化させた。


 張海朋氏によると、同社は華北市場にある事務所の再始動を加速化し、各ルートの構成を改め、海外旅行の商品種類を細分化し、特徴的・豪華な観光商品の販売を進めている。


 北青旅の販売部門の王小瑶氏によると、海外ツアー商品も大幅に増加し、旅行者の選択肢も増えた。同社の海外旅行商品は従来からある少人数の旅行者を集めたツアーにカスタマイズ業務を加え、安全性とプライバシー性の高いプライベイトツアーや小規模ツアーを行っている。


海外旅行業従事者、中国人旅行者の回帰に期待


 海外旅行の過熱に伴い、多くの航空会社が海外便と地方便を増やし、世界で中国人旅行者が観光市場に戻ることへの期待が高まっている。バンコクのスワンナプーム国際空港で、タイ副首相兼保健大臣、タイ交通大臣、観光・スポーツ大臣一行は空港でタイに到着した第1陣の中国人旅行者を出迎え、花かんむりや記念品などを贈った。モルディブのヴェラナ国際空港は巨大な「ウォーターゲート」を用意し、中国のコロナ政策見直し後にモルディブに到着した最初の便を最高レベルで歓迎した。


 張海朋氏はこれについて、「東南アジアの多くの国がコロナ禍の3年間、中国からの客を失い、ホテルが倒産し従業員が失業し、市場が低迷していた。旅行会社が多く倒産し、観光産業チェーンは断裂状態になった」と述べた。鄭楠氏も、「この3年、観光と関わるタイの各業界は積極的に自力救済し、耐えきれずに倒産した旅行会社もあった。しかし、タイの観光業の生命力は想像以上に強く、海辺のヤシの木のように、わざわざ水をやったり剪定したりしなくても、高くたくましく育つ」と話した。


 新型コロナ発生前、中国はアジア最大の海外旅行目的地と客源地で、アジアのその他の国・地域にとって最も重要な市場だった。中国人旅行者の「回帰」は、航空業と観光業の回復に新たな活力になると言える。


観光業に自信あふれる 春到来の兆し


 中国康輝旅遊集団の張楠副総裁は、春節前に喜ばしい知らせを受け取ったことは、旅行会社にとって新年の最高のプレゼントだと話した。観光業中従事者は静かに考え、沈む3年間を経験し、苦難から再生すれば、旅行会社は2023年に安定して前進できるに違いない。


 博園国際旅行社の国際リーダーを務める陳珍氏も、「海外ツアーがまもなく再開されることを知り、非常に興奮している。ようやく収入を得ることができる。3年間の失業を経て、この仕事をより大切にしようと思った。2023年に観光業は新しい春を迎えると確信している」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年2月2日


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