北方の各地が22日、黄砂に見舞われた。このモンゴル中部及び中国西北部を発生源とする黄砂は最近、内モンゴル自治区南東部、北京市、天津市北部、河北省中北部などの18省・自治区・直轄市に及んでいる。
中国気象局気象宣伝・科学普及センターの説明によると、黄砂の形成は次の3つの条件を満たす必要がある。まずは動力源の強風で、次に物的基礎である砂塵の源で、それから砂塵をより高く巻き上げる不安定な大気だ。
中国天気網の気象アナリストは、「3月に入りモンゴルや中国西北地区などの黄砂発生源の気温が高めになり、地表がほとんど雪に覆われていない。寒波が入り動力源となる強風を伴えば黄砂が発生しやすい」と説明した。
中国科学院大気物理研究所の朱江研究員は、「中国は近年、三北防護林の建設など防風及び防砂に取り組み、黄砂発生源の発生の条件を改善したが、西北地区の生態脆弱の問題を軽視できない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月23日