中国血中脂肪管理ガイドライン改定連合専門家委員会が改定した「中国血中脂肪管理ガイドライン(2023)」が、このほど発表された。これは「中国成人脂質異常防止ガイドライン(2016年改定版)」を基礎とする、7年ぶりの重大調整だ。
新しいガイドラインは多くの内容を追加・改定した。特に、脂質検査を小中高校の身体検査の必須項目に含めるべきと明確にした。
脂質異常は成人病や老人病であり、児童・生徒と余り関係ないと感じる人が多い。本当に子供の脂質検査の必要はあるのだろうか。
必要なばかりか急を要する
統計によると、中国の6-17歳の子供の過体重率は20%弱で、6歳以下は10%超。肥満と脂質異常は促進し合う。児童・生徒の脂質異常の発症率は肥満率と相当し、さらには上回ることもある。
新しいガイドラインは、食生活の変化、身体活動の減少、悪い生活習慣により、中国の子供の脂質異常の発症率が上昇傾向を示しており、検出率が20.3-28.5%にのぼっているとした。
上海児童病院内分泌科主任の李嬪氏は、「近年の外来受診状況を見ると、脂質異常の子供が目に見えて増えている。その多くが肥満によるものだ。脂肪値が高いと、脂肪肝や肝機能異常、さらには心血管疾患を患う可能性がある」と説明した。
天津医科大学総病院副主任医師の美麗紅氏は、「太っていない、さらには痩せているのに脂肪値が高めの子供もいる。これは子供と親が同時に家族性高コレステロール血症を患っている可能性があるためだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年3月31日