中国が独自に研究開発した初のMW級浮体式波力発電装置「南鯤号」が昨日、広東省珠海市で試運転を開始した。これは中国のMW級波力発電技術が正式に応用段階に入ったことを意味する。
説明によると、装置全体の平面面積は3500平方メートル超で、重量は6000トン。1日の発電量は最大で、3500世帯の1日の電力消費量に相当する2万4000kWhにのぼる。
波力は海洋に含まれる再生可能エネルギーで、その再生性とグリーンで環境にやさしいという特長により、すでに開発が待たれる新エネルギーになっている。国内外では近年、波力発電装置の研究と建設が進められているが、容量は100kW級のみとなっている。今回のMW級波力発電システムの試験運行は、中国の波力発電の技術水準が新たな高みに上がったことを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月15日