中国の天文学者はこのほど「中国天眼」(500メートル球面電波望遠鏡、英語の略称は「FAST」)を利用し、パルス放射の新たな形態である短パルス放射を観測し、パルサーの放射が間もなく消滅する際にその磁気圏構造にほぼ変化が生じないという物理の事実を明らかにした。この成果の発表は「中国天眼」の「成績表」に新たな内容を加えた。中国科学院国家天文台研究員、「中国天眼」チーフエンジニアの姜鵬氏によると、高精度測位と高感度の「中国天眼」はすでに、中国の天文学研究に欠かせない助力となっている。
「中国天眼」は現在まで800個超のパルサーを発見している。「中国天眼」のデータに基づき「ネイチャー」(姉妹誌を含む)や「サイエンス」(姉妹誌を含む)に掲載された高水準研究論文は16編にのぼり、その多くの成果が「ネイチャー」が選ぶ「2020年の10大科学発見」と「サイエンス」が選ぶ「2020年10大科学ブレイクスルー」、及び2021・22年度の「中国科学10大進展」に入選した。また3件の研究成果が米国天文学会のホットな研究成果に選ばれた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年8月30日
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