パンダが中国に返還、パンダの不在に胸を痛めるワシントン

中国網日本語版  |  2023-09-25

パンダが中国に返還、パンダの不在に胸を痛めるワシントン。

タグ:パンダ 動物園 ワシントン 米国 地政学

発信時間:2023-09-25 14:00:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米国の首都の生活には、暑い夏、政治の混乱、過去50年の大半の時期におけるジャイアントパンダの存在など、変わらないことが何かしらあるものだ。ところがスミソニアン国立動物公園で暮らす3頭のパンダが年内に、(契約に基づき)中国に送り返される。よくパンダを見に来る看護師のノーマ・ヴァレンティーニさん(52)は名残惜しそうに、「私はこの一生のほとんどをパンダたちと過ごした。胸が痛む」と話した。彼女は最近、毎週少なくとも一度は動物園を訪れ別れを告げている。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」が伝えた。

 「パンダのお別れパーティー」は先週土曜日に始まった。オスのパンダ「添添」(26)とメスのパンダ「美香」がむしゃむしゃ食べている時、その子供「小奇跡」(3)は食べ物をいじっていた。目の前にいた子供たちはその姿に大喜びした。朝は小雨がぱらついたが、人々はパンダのパーティーに意欲的に参加した。エミー・ペンナさん(47)は最後のお別れをしようとフロリダ州から飛んできた。マイケル・カーディナルさん(10)は両親に連れられニューヨークから駆けつけた。彼は毎日通学前に「パンダライブ配信」を視聴しており、大きくなったら動物学者になり中国でパンダのお世話をしたいという。

 動物園側はパンダとのお別れを短いものにしようと新たなパンダの申請を行っており、またスターを失った動物園の経営について考えている。動物園の広報担当のパメラ・マーセンさんは「多くの人はパンダを目当てに訪問する。パンダがいなくなれば来園者は減少する」と述べた。米カーライル・グループの創業者であるデビッド・ルーベンスタイン氏は、動物園のパンダ生息地に資金援助を提供した。「新たなパンダの契約締結は、動物園と地政学の安定にとって良いことだ」

 ジャール・クリグマンさんは動物園の向かいでパン屋を経営し、長年に渡り「パンダスティック」を販売している。「本物のパンダの方が良いことは間違いないが、パンダを飼えないならばパンダスティックが一番の選択だ」数ブロック離れたレストラン「LiLLiES」もパンダファンに迎合し、パンダをテーマとした料理を作っており、店外にもパンダの像が立っている。レストランのマネージャーのライアン・ライハンさんはやや悲観的だ。「パンダが多くのメリットをもたらした。パンダがいなくなれば営業に大きな影響が出る」

 同動物園で生まれた数頭の子供が先ほど中国に返還され、その他の動物園のパンダも最近米国を離れた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月25日

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