アジア競技大会の期間中、3万6000人以上の選手、同行関係者、技術者、メディア記者らが杭州入りし、大会関連の移動、社会の交通、物資輸送、生活保障などが交差することが予想される。また、中秋節・国慶節、銭塘江の観賞時期も重なり、杭州市は混雑し、交通圧力が高まる見通し。協力都市も同じで、最も多くの競技を担う紹興市を例に挙げると、紹興ではバスケットボールやバレーボールなど5競技を行い、道路交通と人の流れは試練を迎えることになる。
杭州市交通運輸局の鄭翰献局長は、「デジタル管理の優位性を発揮し、26本の道路にアジア競技大会デジタル専用車道を設ける。ビッグデータを活用し、道路の使用効率を高め、大会車両の安全と時間遵守を保障すると同時に、運転手の専用車道の臨時使用を許可し、市民と観光客の異動への影響を極力減らす」と話した。
「ストレステスト」を前に、どのように公共交通保障能力を引き上げるか、鄭翰献氏は以下のように述べた。地下鉄については、杭州は各路線の利用状況に合わせ、朝夕ラッシュの運行時間を延長する。重点路線は週末終日、ラッシュ時の運行体制をとる。バスについては、段階ごとに重点路線の運行計画を合理化し、主要路線の運行に力を入れる。そのほか、杭州は24チームの大会タクシーサービスチームを結成し、突発的状況下での対応力を全面的に強化する。
浙江省は、市内移動から地域を跨ぐ移動に至るまで、「最初の1キロ」から「最後の1キロ」に至るまで、ITと交通業界を深く融合させ、新商品と新モデルを次々と打ち出し、スムーズな移動を保障する。
レーダーとビジュアルカメラを搭載し、宇宙船のような形をし、操縦室もハンドルもない。紹興の野球・ソフトボール体育文化センターの外の道路では。自動運転バスが観客を送迎する。このバスに搭載される自動運転システムは車両付近の全面走査を実現し、車道の保持、スーパー巡航、自動障害回避などの機能を備える。大会期間中、自動運転バスは観客の野球・ソフトボール体育文化センターと地下鉄駅間の送迎を担う。
観客と市民の駐車をスムーズに行うため、紹興市柯橋区はスマート駐車改造プロジェクトを実施した。紹興移動柯橋支社のスマート駐車プロジェクトチームリーダーの梁波氏によると、「スマート駐車」のデジタル化応用により、市民は30分以内であれば無料で駐車でき、30分以上は時間と区間ごとに費用を徴収する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年9月29日