中国社会科学院と上海市人民政府の共催による第5回世界考古フォーラムが15日に開幕しました。今回のフォーラムのテーマは「気候変動下における考古学と社会の持続可能な発展」です。40の国や地域から来た専門家200人以上がこれらのテーマをめぐって議論を行います。同フォーラムはまた、考古学のフィールドワークにおける重要な発見と重要な考古学研究成果を選出しました。
同フォーラム開幕式で第5回「世界考古フォーラム考古学フィールドワーク重大発見」と「世界考古フォーラム考古学研究重要成果」の受賞リストが発表されました。中国南西部の四川省広漢市にある三星堆遺跡は、古蜀(上代四川地方)の繁栄と中華文明の多様化の証拠として入選しました。また、南米北西部のコロンビアのアマゾン熱帯雨林にあるセラニア・デ・ラ・リンドサ地域の岩で発見された彩色壁画なども入選しました。
重要考古学研究成果の部門には「中国考古学100年史(1921~2021)」、「空間考古学研究と環境の危機:40年の模索」など10件が入選しました。
世界考古フォーラムは2013年の設立から、考古学分野で中国と世界が連携する絆になっており、世界の考古学の発展を促進する重要な力にもなっています。(殷、鈴木)
「中国国際放送局日本語版」より 2023年12月16日