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キャサリン妃の「失踪」、試される英王室の信頼性

中国網日本語版  |  2024-03-28

キャサリン妃の「失踪」、試される英王室の信頼性。

タグ:キャサリン妃 英王室

発信時間:2024-03-28 15:45:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 イギリス王室はこのほど、キャサリン妃の「失踪」で世界を騒がせている。キャサリン妃が年初に入院し腹部の手術を受けた後のイギリス王室の各種措置は、メディアと人々にさまざまな憶測を抱かせ、王室内部に「大事件」が起きたのではと疑わせた。キャサリン妃が今月22日に動画でがんを公表したことで、2カ月以上に渡る「王妃失踪」のデマが一時的に収まった。人々も噂やゴシップを聞くのではなく同情するようになった。「環球時報」が伝えた。

 キャサリン妃の「失踪」騒動は、公共の危機に対するイギリス王室の「不満を言わず、デマを否定せず」の信条が効力を失ったことを証明した。今回の騒動の顛末は、この原則が少なくとも一般への影響力の大きい主要ロイヤルメンバーにとって大きな意義を持たないことを示すに十分だった。ましてや王室には冷静な処理を貫く忍耐力がなく、曖昧な情報を何度か発表したことでさらなる疑惑を招き、むしろ自らデマを広めるような形となった。キャサリン妃の選択と釈明はイギリス王室の広報の原則をひそかに変えている。速やかに反応し真相を説明することこそが、王室が今後世論の危機を根絶する上で重要になる。

 今回の騒動を受け、同情し再考する動きが広がっており、英国人の王室に対する保護意識が高まるかもしれない。しかしキャサリン妃が自らがんを公表した動画がAIで合成されたと疑う声も根強い。例えば4月中旬になってもキャサリン妃がバッキンガム宮殿が発表したように一般人の前に姿を現すことができなければ、イギリス王室の信頼がより大きく損なわれるだろう。(筆者=李冠傑・上海外国語大学上海グローバルガバナンス及び地域国別研究院英国研究センターシンクタンク研究員)

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年3月28日

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