世界気象機関は5日、今後5年の少なくとも1年の世界の平均気温が産業化前、つまり1850-1900年の水準を1.5度上回る可能性が80%あると報告した。北半球が今年夏入りした後、「酷暑」が多くの国の人々に共通する感覚となっている。インド各地では気温が連日45度を超えている。メディアの報道によると、高温により現地で多くの死者が出ている。パキスタン南部のシンド州では先ほど52度の高温が記録され、過去最高に迫った。また米国各地も高温に見舞われ、カリフォルニア州で復数の山火事が発生している。

中国気象局の気象専門家の朱定真氏は、「3-5月の全国の平均気温は12.3度、通年の同期は10.9度で、1961年以降で最高となった。3月に気温が1度弱下回っただけで、5月は1.1度上回り、61年以降で3番目の高さとなった。現時点でエルニーニョ現象が停滞しており、徐々に終了に向かう可能性がある。ラニーニャ現象は夏後半に生じる。このような状況下、気温が高めになる流れが中心的で、そのため今夏は暑くなるだろう」と述べた。

専門家の説明によると、今年は全国の大半の地域で気温が通年同期を上回り、高温の日数が多くなる。華北、華東南部、華中南部、華南、新疆などの地域で段階的な熱波が発生する可能性がある。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2024年6月7日