国連難民高等弁務官事務所が13日に発表した「グローバル・トレンズ・レポート2024」によると、世界の難民・避難民数が2024年5月現在で、過去最多の1億2000万人にのぼっている。
レポートによると、この人数は12年連続で増加しており、最新の記録更新の重要な原因はスーダンで続く衝突だ。23年4月以降、スーダン域内で710万人以上の難民が新たに増えた。域外は190万人。23年末現在で1080万人のスーダンが故郷を追われている。
レポートは、国連パレスチナ難民救済事業機関の試算によると、23年末現在でガザ地区の170万人がパレスチナとイスラエルの新たな衝突によって難民となっており、現地の人口の約75%を占めていると強調した。またシリア危機は世界最大の難民危機で、1380万人にのぼっている。
レポートによると、世界の難民及びその他の国際的な保護が必要な人数は4340万人に増加。圧倒的多数の難民が他国に受け入れられ、うち75%が低・中所得国で居住している。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、「この衝撃的で増加を続ける数字の裏側には、無数の人々の悲劇が隠されている。国際社会は緊急で対策を打ち、難民が生じる根本的な原因の解決策を見つけるべきだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年6月14日